てぃーだブログ › 沖縄からオートバイの話

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Posted by TI-DA at

2009年08月07日

ボア・ストローク 2

本島からは台風が雨も降らさずに去って行きます。

さてボア(ピストンの直径)が大きいとどんなメリットがあるでしょうか

ボアが大きいと燃焼(爆発)の圧力を受ける面積が増えます。トルクが上がります。
燃焼の圧力は平均有効圧で比較し大きいほど性能のいいエンジンになります。

ではデメリットは

普通、中心部で点火させるので大きすぎると一回のストロークで端のほうまで
炎が廻らず、未燃ガスが残り異常燃焼が起きやすくなります。
この異常燃焼をデトネーションと言い、ピストンの頭が虫食い状態になります

ストロークはどうでしょうか

同じ回転数の時にはストロークの大きいほどクランクシャフトに掛かる力が増えます
この尺度にピストン平均速度を使います。大体17~20m/sです
20m/sを時速に直すと72km/hです。
シリンダーの中でピストンはこんな早いスピードで動いています

燃焼状態を画像で解析する時は高速度カメラを使います。





  


Posted by sinar at 13:21Comments(0)

2009年08月06日

ボア・ストローク

まずボアとストロークとは

ボア  ピストン・シリンダーの直径です
  「ボアアップ」は聞いた事があると思います。直径を増やして排気量を増やすことです。
   生産車でも排気量違いの車両をボアアップで作ります。
   例えばRZ250のボアは54mm、RZ350のボアは64mmです。

ストローク  ピストンが往復する距離です
       先のRZ250/350では54mmです。

さてここまでは本にも書いてある話です。

このボア・ストロークをどうやって決まるのでしょうか?
次はこの決め方を徐々に書きましょう。

技術用語はメーカーによって違うことが多いです。
このブログではヤマハで使っている用語で書きます。

  


Posted by sinar at 18:01Comments(0)

2009年08月04日

さあ、はじめましょう

オートバイの開発を35年間やっていました。
縁あって沖縄に来ましたが、後が迫っています
お迎えが来るまでちょっとずつ書いていきたいと思います

宜野湾でオートバイ屋をやっています
質問等あればご遠慮なく

第一回はボアストロークの話

  


Posted by sinar at 21:46Comments(0)